東北以南の日本各地のほか、世界の温・熱帯域に広く分布。主に沖合いの岩礁帯の中・底層に棲息するが、表層や沿岸の磯際にも頻繁に出没する。
産卵期は5、6月ごろで、旬は6月から9月。回遊性が顕著で、居場所を移動しながらほぼ1年中どこかしらで釣ることができる。
ブリに体型がきわめて酷似するが、脂の多いブリより身ははるかに淡泊。旬も夏と冬と正反対である。秋口の爆発的なワラサ釣りでは本種が混じることもあるが、同じサイズならヒラマサの引きのほうが2倍くらい強烈である。このほか両者の識別法はいろいろあり、黄色の縦帯が鮮明だとか、体形がスマートだとか、ヒレが黄色いなどといわれるが、こうした特徴は並べて比較しないと判然としない。明確に判断するには上アゴの後角で見るのが確実。角張っているのがブリで、角が取れて丸みを帯びているのがヒラマサである。もう一つの顕著な差異は胸ビレの長さ。ヒラマサのそれは腹ビレより短く、ブリは両方が同じ長さをしている。
スプリンターといわれるほど鮮烈な疾走で釣り人を魅了するヒラマサは、最大体長が1.5mを超え、重量は35㎏にも及ぶ。獰猛なフィッシュイーターであるとともにコマセにも敏感に反応。船釣り、磯釣り、ルアーフィッシングのいずれでも人気者であるほか、トローリングや引き釣りの対象魚としてもおもしろい。
目次
生態について
分類 | スズキ目スズキ亜目アジ科ブリ属 |
---|---|
別名 | - |
大きさ | 1m前後が成魚の平均的サイズ。最大2mを超える大物もいる。 |
釣期 | 3~12月ごろで、春と秋がベストシーズン。 |
美味しい食べ方 | お刺身や握り寿司など生食がおすすめ。もちろん煮付けや塩焼きでも美味しい。 |
釣りの難易度 | ★ ★ ★ ★ ☆ |
引きの強さ | ★ ★ ★ ★ ★ |
珍しさ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
補足 | - |