ニベ科にはシログチ(イシモチ)、コイチ、ニベ、オオニベ、ホンニベなどがいる。温帯性の魚で、東シナ海方面に多く分布しており、北へ行くほど種類が減る。東北あたりまでいるのは本種とニベ、外房沖の深場よりオオニベが加わり、南日本よりコイチが仲間入りする。
キスとならぶ投げ釣りの代表的な対象魚だが、実際に投げ釣りで釣れるのは近似種のニベのことが多い。イシモチは船釣りの対象魚であるから、釣り方についても分けておく方がいい。ニベはやや黄色味を帯び、体表面にヌメリがある。また、尾鰭の先端が三角形に突き出ている点で区別される。イシモチは体の表面にヌメリが少なく、ウロコがぱらぱらとはがれやすい。
投げ釣りは初夏から晩秋にかけて砂浜の夜釣りで狙う。千葉県北部から常磐方面にかけて数が多く、潮が濁れば日中でも数がまとまる。キスより若干上層を泳いでいるのが特徴である。このため仕掛けは胴付き式にするのが一般的である。
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生態について
分類 | スズキ目スズキ亜目ニベ科シログチ属 |
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別名 | 標準和名は「シログチ」だが、釣り人はニベやコイチを含めて「イシモチ」と呼ぶことが多い。 |
大きさ | 一般的には20~40cmクラスがよく釣れる。中には50~60cmの大型も。 |
釣期 | ほぼ周年釣れる。投げ釣りでは6~11月、沖釣りでは12月~3月ごろまでがベストシーズン。 |
美味しい食べ方 | 白身でクセが無い。塩焼きや煮付け、汁物などが人気。 |
釣りの難易度 | ★ ★ ☆ ☆ ☆ |
引きの強さ | ★ ☆ ☆ ☆ ☆ |
珍しさ | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
補足 | – |