房総半島以南に分布し、沖縄、小笠原などではきわめて魚影が濃い。メジナ釣りの外道としてうるさいほど釣れ、体型も極似しているうえ棲息域も重複する。だが釣り人の取り扱いは雲泥の差。とくに雑食性の度合いの高い夏場は味も落ち、釣り上げるとところ構わず糞を撒き散らすためババタレと呼ばれて敬遠されることが多い。
それでも最大級は体長70cmに達し、アタリ、引きともにメジナそっくりでその釣趣はなかなかのもの。コマセにも敏感に反応するため、引きだけを楽しめば良いと割り切れば、おもしろさはA級といえる。
ハンバノリや褐藻類などに食性の変わる冬場は磯臭さが消えるため、打って変わって味が良くなる。正月料理に欠かせない地域もあり、あえて言えば冬場が旬だ。だがこれはあくまでも磯釣りと地元だけに限定されること。船釣りでは外道の域を出ることはない。
目次
生態について
分類 | スズキ目スズキ亜目イスズミ科イスズミ属 |
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別名 | イズスミ、ババタレ |
大きさ | 大型になる魚で最大で60~70cmほどにもなる。 |
釣期 | 5月~6月と10月~11月の2回がベストシーズン。 |
美味しい食べ方 | 美味しく食べられる時期は磯臭さがなくなる冬。しっかりと下処理をすればお刺身、水炊きやフライなども人気。 |
釣りの難易度 | ★ ★ ☆ ☆ ☆ |
引きの強さ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
珍しさ | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
補足 |