カマスの仲間にはヤマトカマス、オオカマス、オオメカマス、タイワンカマス、バラクーダと呼ばれるオニカマスなどが知られているが、普通カマスといえばこのアカカマスのこと。房総以南から南シナ海にかけて広く分布するが、ヤマトカマスと混棲することも多い。赤黄色をした本種のほうが大きく、最大60cmに達するが、ヤマトカマスはせいぜい30cm程度。良く似ているが、本種の背ビレと尾ヒレは黄色みが強く、鱗も大きめで剥がれにくい。
夏からはじまる釣期は秋口に最盛期を迎え、大群をなして沿岸に押し寄せてくる。ところがひとところには2、3週間ほどしか居続けず、いつの間にかどこかへと移動してしまう。投げ釣りと磯釣り、そして船釣りが一般的だが、鋭い歯で小魚やイカを食う習性があり、ルアーにも敏感な反応を示す。餌釣りやサビキ釣りのほか、自転車のタイヤのムシゴムで作った独特のバケを使うカッタクリがある。本来は手釣りだが、短めの竿を使えばおもしろいように食い、釣趣もすばらしい。
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生態について
分類 | スズキ目サバ亜目カマス科カマス属 |
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別名 | 写真の個体は、標準和名ではアカカマス。ほかにヤマトカマスなどがいる。 |
大きさ | 最大で約50cm程度。 |
釣期 | 春から秋と長く釣れる。ベストシーズンは初夏と秋の2回。/td> |
美味しい食べ方 | 塩焼きやフライ、お刺身が人気。 |
釣りの難易度 | ★ ★ ☆ ☆ ☆ |
引きの強さ | ★ ★ ☆ ☆ ☆ |
珍しさ | ★ ☆ ☆ ☆ ☆ |
補足 | - |