東北地方以南の日本全国に分布するショウサイフグは20㎝前後が普通で最大級は35cm。ほぼ周年釣れるが寒い時季に味が良く、初冬から春先までの船釣りの好ターゲットである。
フグの仲間には超高級魚のトラフグなど、多くの種類がいるが、ほとんどが猛毒を持っているか、小さくて食べられない。そのうえ餌を盗ったり、鋭い歯で仕掛けを切ったりするので嫌われ者。磯際や堤防からの釣りで嫌というほど釣れるクサフグやキタマクラのほか、船からのコマセ釣りでもその猛攻には手を焼く。
専門的に狙うのは味の良いショウサイフグくらいで、これにアカメフグ、マフグ、サバフグなどが混じり、ときにはトラフグの大物が釣れて大喜びすることもある。フグの仲間は皮や内臓に毒を持っているため、船宿の中にはフグ調理師免許を取得し、すぐに食べられるよう下ごしらえしてくれるところもある。
釣り方には食わせ釣りのほかカットウ釣りがある。独特の仕掛けを用いるカットウ釣りはアワセのタイミングが微妙なため奥が深く、カワハギと並ぶマニアックな釣りとして熱狂的なファンを擁している。
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生態について
分類 | フグ目フグ亜目フグ科トラフグ属 |
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別名 | ナゴヤフグ、ゴマフグなど多数 |
大きさ | 20~30cm前後が一般的に釣れるサイズ。最大40cmまで成長する。 |
釣期 | メインは沖釣り。周年釣れるが、秋から春にかけてがベストシーズン。 |
美味しい食べ方 | クセが無く上品な白身。鍋はもちろん、唐揚げやお刺身もおすすめ。※フグ免許が必要 |
釣りの難易度 | ★ ★ ☆ ☆ ☆ |
引きの強さ | ★ ☆ ☆ ☆ ☆ |
珍しさ | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
補足 | フグ毒、大型のフグ類はくちばしに注意 |