本来は琵琶湖および淀川水系の特産種だったが、稚アユの放流の際に混入したり、また移殖も行われたため関東など本州各地に分布が広がった。
エビや水生昆虫などのほか、水草、草の新芽、イネなどの植物も食う雑食性。パクパクと大きな音を立てながら草を食うので居場所が判ることもある。なかでもとくにスギナが大好物で、時季によってはイネの若芽で釣れることもある。成長するにつれて草食性が強くなり、かつて埼玉県で異常発生したときには水田の苗を食い荒す害魚となって騒動を引き起こした。
産卵期は6~7月で、オス、メスとも頭部や背面、下顎、鰓蓋などに追星ができ、オスはこれが胸鰭にも顕れる。体色は青みがかった濃灰色で鱗は小さく、最大30cm級まで成長する。梅雨前後から秋の後半までが釣期だが、大型が活発に餌付く旧盆のころがベストシーズン。とくに増水して水位が上昇すると岸辺から垂れ下がっている草が身近に迫ってくるので、絶好のチャンスが訪れる。
目次
生態について
分類 | コイ目コイ科ワタカ属 |
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別名 | ワタコ、ウマウオなど |
大きさ | 20~30cmが一般的サイズ。 |
釣期 | 梅雨頃から秋後半までがベストシーズン。 |
美味しい食べ方 | 基本的には食用に向かない。 |
釣りの難易度 | |
引きの強さ | |
珍しさ | |
補足 | - |