釣りの中でも夢の大物狙いや友人と競う数釣り、とにかくおいしい魚を求めてなど、目的は様々ですが船釣りは楽しい釣りばかりです。が、同時に絶対に避けて通れないのが船酔い・・・。
非常に乗り物に酔いやすく、船釣りはもちろん磯渡しの船でも気持ち悪くなる、そんな筆者の経験から様々な船酔い対策についてご紹介します。パート①では船に乗る前の準備段階までをご紹介しました。パート②は船に乗ってからの対策と解消アイテムについてお話しします。
\ こちらもチェックしてみてくださいね /
出船したらポイントまで横になります
さて、完全に酔ってしまっては回復は困難です。そのためいかに酔わないようにするか、になります。出船前になるべく準備をしておき、港から出るころには横になれるようにしておきましょう。そしてポイントにつくまで横になります。横になること。眠ってしまっても構いませんがポイントについたらすぐに釣り座に行けるようにはしておきましょう。
横になれる長椅子のようなものやキャビンがない船では30L程度の横長クーラーとドカットやバケットマウスなどのボックスをくっつけるとちょうど膝を折って寝られる長さになります(身長161㎝の筆者の場合)クーラークッションなどを枕にするとさらに快適です。
匂い対策
船釣りではエサの他、釣れてきた魚、たばこの煙、エンジンオイルや排気ガス、などなど匂いの原因は上げればきりがありません。人によっては鼻にティッシュを詰めてマスクをするというほどに徹底する方もいらっしゃいます。筆者はあまり鼻口を覆うとかえってそれが気持ち悪くなるので、可能な範囲で風上にいるようにします。船の一番後ろは排気ガスがくるので真ん中から少し後ろくらいが揺れも少なくちょうどよいです。
船酔いの前兆と起きてからの対策
さて、正直なところどれほど準備しても酔うときは酔います。ですが、乗り物酔い全般に言えますが前兆があるのをご存じでしょうか?まずは生あくびです。あんまり寝てないからなあと見逃しているかもしれませんが、酔う少し前になるとあくびが出はじめます。単純に眠いために出る可能性もありますが、あくびが出たら要注意です。その他には手足が冷える、寒気、冷や汗などが挙げられます。これらの症状が出始めたら、まずは横になりましょう。完全に気持ち悪くなってしまうとなかなか直りませんが、この時点ならばまだ戻ります。特にあくびが出たり、なんかちょっと変な感じという程度の違和感を感じたらすぐ横になりましょう。その時点なら高確率で復帰できます。
明日行く人でもすぐ準備できる船酔い対策
冷凍タオル
これは学生時代に漁師さんから聞いた方法を参考にしたものです。普通のタオルを濡らして絞ります。これをそのまま密閉袋などに入れて冷凍庫で凍らせます。釣り場へはクーラーボックスの中で飲み物などと一緒にしてなるべく冷たいままきれいな状態で持っていきましょう。前兆が出始めたらおでこや首にこれをあてるとかなりすっきりします。気分が一気に変わるのと、氷の冷たい刺激が自律神経を整える効果があるためのようです。また眠気覚ましにもなりますし、熱中症対策としてもとても重宝します。
氷水
これも同じような効果です。飲料水を寝る前に冷凍庫に入れていくとちょうど中途半端に凍った状態になります。一口飲むだけでも口の中がすっきりするので重宝します。気持ち悪い場合は口を漱ぐだけでも効果がありますよ。飲みすぎや、冬場は体温を下げるので注意が必要です。
ちなみに筆者が学生時代に漁師さんに聞いた話はバケツ一杯の氷水を頭からかけるというものでした・・・。体験した若い漁師さん曰く一発で治るそうですが、実際にやるのは危険です、やめておきましょう。
船酔い対策 アイテム編
酔い止め薬
薬は強いから効くというものではなく、体に合う合わないが大きく影響します。通常の乗り物酔いのもので大丈夫ですので自分に合うものを見つけましょう。
酔い止めベルト
酔い止めのツボを押さえる物です。疑う人も多いですが、乗り物酔いの原因は自律神経が乱れるところにあります。そこに作用するため効果はあります。
船酔い対策 食べ物編
アメ、タブレット
キシリトールなどのスッとするタイプのものがよいようです。また、糖分も体の調子を整えてくれるのでよいようです。チョコレートがいいという方も見えますが、筆者はダメでした。また、柑橘系も筆者には悪影響を及ぼしました。船の時は柑橘系のものも要注意です。
梅干し
もはや筆者のお守り的存在となっているのが梅干しです。もともと酸っぱいのが好きということもあり、コンビニなどでお菓子コーナーに売っているなるべく酸っぱい梅干しを選んでいます。気持ち悪くなる前に時々つまむ感じです。酸っぱさで気がまぎれるのとやはり刺激がいいようです。
炭酸飲料
胃がすっきりするのと炭酸の刺激がいいという話です。筆者はもともと炭酸があまり得意ではないのもあり、逆効果でした。これを教えていただいた方曰く、ソーダではなく無味無臭のいわゆる炭酸水でないと逆効果になるとのこと。炭酸が得意な方にはこれもいいのかもしれません。
乗り物酔いに食べ物は禁物と思われるかもしれませんが、空腹は船酔いの原因にもなるように一日便の場合食べないのも禁物ですし、意外にも船酔い防止につながるものもありますよ。一部民間療法というかおばあちゃんの知恵袋的なところもあるのでお試しください。
最後に
いかがでしたでしょうか?残念ながら船酔いをなくす絶対のものはありません。正直なところここまでやっても筆者は酔います。ですが小さな対策でも確実に船酔いからは遠ざかります。これをお読みいただき今までいろんなものを試したけどダメだったという方の手助けになればと思います。