釣りは新鮮な魚を食べられるからするという人も多いのではないでしょうか?その日のうちに釣った魚をその日のうちに刺身にして食べられるのは釣り人の特権であります。しかし、何度もそれが続くと贅沢な話ではありますが飽きてくる(味に慣れてしまう)。実際、私も飽きてきており、このマンネリから脱却すべく刺身をさらに美味しくするためにピチットシートで処理を施したのでご紹介します。
ピチット(浸透圧脱水シート)とは?
今回、使用した商品はコレ!
オカモト ピチット レギュラー15枚入りです。
ピチット(浸透圧脱水シート)とはなんぞや?と思う人多いと思います。ピチットは、食品用半透膜(ポリビニルアルコールフィルム)の中に水あめ成分と海草成分を入れたものです。つまり、水あめの浸透圧と半透膜の分子選択性を利用した食品用脱水シートです。
見た目はぶにゅぶにゅしたゼリーっぽいものが入っている厚めのビニールシートなんですが・・・
シートの大きさは25㎝*35㎝です。
水分(遊離水)や生臭み成分(アンモニア、トリメチルアミンなど)は、分子が小さいためピチットに吸収されます。分子が大きい旨み成分(アミノ酸、核酸など)は、半透膜を透過できず素材(肉、魚)に残ります。そのため、素材(肉、魚)の水っぽさ、生臭みが少なくなり、旨みが濃縮されます。
ピチットの効果
刺身・・・生臭みが少なくなり、身がしまる。
焼き物・・・生臭みが少なくなりうま味が濃くなる。
煮物・・・見崩れ少なく、煮汁のしみ込みがいい。
一夜干し・・・柔らかくうま味の濃い一夜干しができる。
使う前は本当にこのようにおいしくなるのか半信半疑でした。
ピチットの使い方
〇 生の素材を冷凍する場合
使う分に切り身にする(魚ははらわたを除く)、ピチットで包み、ポリ袋に入れ冷凍室でゆっくり冷凍する。
〇冷凍してある素材を解凍する場合
表面の氷や汚れをおとし、表面の水けをふき、ピチットで包み冷蔵庫で自然解凍する。
〇一夜干し
塩水に開いた魚をひたす、ピチットで包み、冷蔵室に入れる。(半日から1日)
切り身をピチットで包んでみた
ピチットで魚の切り身にしたものを包み、冷蔵庫へいれる。身の薄いものは30分と書いてありましたが、
今回は半日ほど(実は忘れてた・・・)放置しておきました。(身の厚いものは1~2時間、一夜干しなどは半日から1日が目安だそうです。)
結果
左の写真が普通に刺身にしたもの。右の写真がピチット処理をしたものです。
写真でもみてわかるように左より右のほうが身がしまっており赤みが濃くなっています(うま味が凝縮している)。刺身を作っている時も水分が少ないので切りやすかったです。そして、肝心の味ですが、うま味が増しているように思いました。
最後に
一手間加えるだけでいつもと違ったおいしさに巡り合えます。今回は魚に使いましたが、お肉や、燻製の下処理などにも使えます。釣りをしない人でもスーパーでお刺身のサクもこれを使うとまた違った味を楽しめます。お試し用に一夜干しシートやお刺身が美味しくなるシートも販売されており吸収力やシートの大きさが違うだけで根本は同じものです。一度試してみてはいかがでしょうか?
商品名 オカモト ピチット レギュラー15
商品名 ピチットで簡単! 一夜干しシート
商品名 オカモト ピチット お刺身美味しくなるシート