前回は、フカセ釣りの撒き餌についてお話ししましたが、今回はサシエサの話。
エサが残らないとか、オキアミの頭だけかじられてる、エサの付け方はあっているのか?など始めたばかりの人は疑問に思うかもしれません。私は魚に近いところから重要になってくると思っています。すなわち、竿・リール⇒道糸⇒ウキ⇒ハリス⇒針⇒エサという順番です。針にエサがついていないと魚は喰いませんし、エサの付け方ひとつで釣果は違ってきます。
私も初めのころは「そんな付け方じゃ釣れない!もっと丁寧にしないと!」と言われたこともあります。もちろん、釣れている状況ではテキトーにつけてに釣れるときもあります。でも、シビアな状況では・・・。皆さんの釣りの知識の引き出しを少しでも多くする手助けになればと思います。
エサの種類
生オキアミ、ボイルオキアミ、エビのむき身、練りエサ、ペレットなど多種に及びます。それでは一つ一つ見ていきましょう。
生オキアミ
生は、ボイルよりも集魚力があり、食い込みがいいです。でも、エサ取りに弱くエサ持ちが悪いです。また、生オキアミは柔らかく私もそうだったのですが初めてのころは身がぐちゃぐちゃになったり付けにくかったり、すぐ針からとれてしまったりしました。
加工してあるものでマルキューのスーパーハードは何も加工されていないオキアミよりはある程度の硬さがあり、少しエサ持ちがいいです。
ボイルオキアミ
オキアミをボイルしたもの。エサ持ちがよく、エサ取りが多いところでは重宝します。生より硬い分食い込みは悪かったりします。ボイルの方が生よりも水中の落下は遅いです。
エビのむき身
サイズが大きめなので多少のエサ取りについばまれても目的の棚のところでエサが残ってくれることがあります。サイズが大きいので撒き餌の中で目立ちます。エサ取り対策の一つとして私は持っていくことが多いです。
練りエサ
生オキアミ→ボイルオキアミ→エビのむき身→練りエサなど右にいくにつれて餌持ちがよくなります。また、練りエサは、好のサイズに調整できるので便利です。エサ取りが多くてエサが残らないのであれば少し大きく、エサが全くとられないのであれば小さく等状況によって使い分けができます。オキアミがつけるのが難しい人でも練って丸くするだけなので簡単です。
オキアミの付け方
エサの付け方も非常に大事です。針がでていたり、真ん中を通ってなかったり(すぐにエサがはずれます)すると釣れる確率が変わってきます。オキアミを例にとって色々な付け方をご紹介します。
尻尾の部分をちぎりお尻から刺して頭の方に針先がくる刺し方
最も基本的な差し方だと思います。オキアミの頭部までしっかり針先をさしましょう。(画像がわかりやすいように頭をお尻からはなしてありますが、実際はくっつけて針のチモトも隠れるようにしてください。)
フカセ釣りをしたことがある人ならオキアミの頭の部分だけを盗られ、悔しい思いを経験したことがあるはずです。そんな時は以下に紹介する付け方を試してみてはいかがでしょうか?私は
頭から刺して針先がお尻のほうにくる刺し方
頭だけ取られるときなどにすると取られにくくなります。しかし、シビアな時はエサが触られなくなります・・・。
オキアミの背の丸みとは反対(オキアミの背中が針の内側にくる)で刺す刺し方(背がけ、逆刺し)
オキアミが少し外れにくくなります。
頭だけ複数個つける刺し方
1個では針が隠れないので複数個つけます。頭だけとられて悔しい思いをするときにやってみてください。
意外にいい反応が返ってくる時があります。(針の位置がわかりやすいようにわざとだしてますが、しっかり針のチモトまで隠してください。)
粉をまぶす(集魚剤をふりかける)
オキアミをそのまま使うのではなく、撒き餌用の集魚剤の粉を付けエサにもふりかけたりして、撒き餌と付けエサに差が出ないようにします(撒き餌の中にサシエサをまぎれこますイメージです。)。
また、マルキューのアミノ酸αをふりかけることによっても付けエサの喰いが格段に違います。また、オキアミだけでなく魚の切り身やささみ、むきエビ、アサリ、コーン、さなぎなどにも使えます。ただし、エサ取りが多い時期や場所ではすぐに餌食になってしまうので使いどころは考え要です。
最後に
いかがでしたでしょうか?エサ一つとってもいろんな考え方があり、ここに書いてあることと違う考え方の方もいらっしゃいます。あくまで一例と思って参考にしていただければと思います。最後に、関連記事として、集魚剤の粉を振りかけたときの釣行の記事を紹介しておきます。