形態、習性ともイシダイによく似ている魚で、分布域はオーバーラップしているところもあるがイシダイよりやや南方系。太平洋岸では房総半島以南、日本海側では山口県以南に棲息する。
かっては磯釣りで狙うイシダイの外道として釣られる程度だったが、最近は重要な対象魚になりつつある。小型は堤防からも比較的簡単に釣れ、船からのマダイ釣りの外道として掛かることもある。
体型もイシダイとほぼ同じだが、無数の斑紋を散りばめたところからイシガキ模様を連想させ、これが命名の由縁となった。紋様は鮮明でヒレにもくっきり及んでいるが、この紋様をまとった50㎝級を超えるような大型はほとんど確認されていないが、イシダイやイシガキダイと同じ体型で縞模様やイシガキ模様が消滅して口の周りが白くなり、80㎝オーバー、10㎏超にも達する大物が出現。これがイシガキダイの老成魚であるとされ、クチジロと呼ばれる磯釣り師の憧れとなった。ところが最近ではクチジロをそのまま縮小したような30㎝級の小型魚も確認されており、イシガキダイの老成魚がクチジロなのかどうかの断定は諸説紛々。釣り人や学者の間で論議の的となっている。
目次
生態について
分類 | スズキ目スズキ亜目イシダイ科イシダイ属 |
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別名 | クチジロ、ワサほか |
大きさ | 成魚が50cmほど。中には90cmを超える個体も確認されている。 |
釣期 | 春と秋の2回が好シーズン。 |
美味しい食べ方 | お刺身が非常に美味しい。煮付けや汁物、焼き物など様々な料理が楽しめる。 |
釣りの難易度 | ★ ★ ★ ★ ☆ |
引きの強さ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
珍しさ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
補足 | シガテラ毒の危険 |