おさかな図鑑– archive –
-
カツオ
夏の魚の代表格で、春先になると沖縄海域に出現し、大群を組んで黒潮に乗って回遊を開始。九州、四国沖を通り、紀南海域、伊豆海域から房総沖を経て三陸沖へと達する。これが上りカツオ。初夏には湘南沖を通過するが、この季節のものを初ガツオと言って... -
カサゴ
浅い防波堤のテトラの間や、潮が引いたときには岩が出るような荒磯の岩の割れ目などから、水深100mくらいの深場まで生息。岸からの釣りと船の釣りでは多少釣り方、仕掛けが違う。ウミタナゴ、メバルなどと同じ胎生魚で、冬から春にかけて多数の仔を産む... -
ウミタナゴ
日本各地の沿岸にすむが、東北太平洋側に大型が多い。魚類では珍しく、胎生で、晩春から初夏にかけて20~30尾の胎児を産む。塩分濃度の高い磯の藻が生えているような所を好み、また、内湾の防波堤の近くにもいる。地域によって多少差があるが、晩秋から... -
イスズミ
房総半島以南に分布し、沖縄、小笠原などではきわめて魚影が濃い。メジナ釣りの外道としてうるさいほど釣れ、体型も極似しているうえ棲息域も重複する。だが釣り人の取り扱いは雲泥の差。とくに雑食性の度合いの高い夏場は味も落ち、釣り上げるとところ... -
イシモチ
ニベ科にはシログチ(イシモチ)、コイチ、ニベ、オオニベ、ホンニベなどがいる。温帯性の魚で、東シナ海方面に多く分布しており、北へ行くほど種類が減る。東北あたりまでいるのは本種とニベ、外房沖の深場よりオオニベが加わり、南日本よりコイチが仲... -
イシダイ
本州中部以南の黒潮が流れる磯に生息。全長は80cmを越え、10kg級になると言われている。頭から尾にかけて7本の黒い横ジマがある。このシマは成魚になると体全体が黒ずんで明確でなくなることが多い。イシダイの歯は大変強く、サザエなどをかみ砕く力をも... -
イシガキダイ
形態、習性ともイシダイによく似ている魚で、分布域はオーバーラップしているところもあるがイシダイよりやや南方系。太平洋岸では房総半島以南、日本海側では山口県以南に棲息する。 かっては磯釣りで狙うイシダイの外道として釣られる程度だったが、... -
イサキ
大型では50cm近くまで成長する。側線のすぐ下から背中にかけて茶色の縦ジマが3本ある。中・小型はとくに縞が鮮明だが、大型になると目立たなくなる。本州中部以南に分布し、初夏に産卵のため岸近くにやってくる。産卵を控えたイサキは大群で押し寄せ、根... -
アナゴ
アナゴの仲間にはマアナゴ、クロアナゴ、ギンアナゴなどがある。一般にアナゴと呼ばれているのはマアナゴのことである。また、近い仲間にはハモやウナギがいる。ウナギ目の魚は腹鰭がなく、鰓孔が一対で背鰭と尾鰭、臀鰭がつながっているなどの特徴があ... -
アジ
アジ科の仲間には本種のマアジの他に、メアジ、オニアジ、マルアジ、アカアジ、ムロアジなどがいるが、いずれも側線の後部にゼンゴと呼ばれる硬いウロコがあるのが特徴である。アジ科の魚はこのゼンゴの数で仲間を区別できる。マアジのゼンゴは69~72個... -
アコウダイ
青森県から三重県沖にかけて分布。船釣りの対象魚で、70~80cm、7~8kgにまで成長する。深海性のため、一度に効率よく食わせるよう、15本から30本くらいの枝バリの付いた胴付き仕掛けで狙う。ポイントは狭く、アコウを釣るにはまず熟練の船頭を釣れとい... -
アイナメ
日本全土の塩分の薄い岩礁地帯に生息。体側には5本の側線がある。似た仲間にはクジメやウサギアイナメがある。クジメは西日本から北海道まで広く生息し、尾ビレの先端が丸くふくらんでいる。ウサギアイナメは北海道特産で、日高以東の寒流域に生息する。... -
アイゴ
チョウチョウウオやニザダイに近い仲間で、関東以南の暖海に生息する。ウロコが非常に小さく体表面に粘液が多いため、ウロコがないように見える。背ビレは13~14棘がある。ヒレの先端には毒があり、刺されると半日くらいは激しい痛みに襲われる。 産卵...