おさかな図鑑– archive –
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ヒラメ
カレイに似ているが背びれを上にして左側に目があるのがヒラメ、右にあるのがカレイである。 また、カレイに比べて口が大きく、鋭い歯があることでも区別できる。 諸説あるが、江戸時代まではヒラメとカレイが明確に区別されていなかったとも言われて... -
ワタカ
本来は琵琶湖および淀川水系の特産種だったが、稚アユの放流の際に混入したり、また移殖も行われたため関東など本州各地に分布が広がった。 エビや水生昆虫などのほか、水草、草の新芽、イネなどの植物も食う雑食性。パクパクと大きな音を立てながら草... -
ワカサギ
天然分布は太平洋側では千葉県以北、日本海側では島根県以北に生息するが、人工受精卵を各地に移植するため、全国の湖沼で釣れている。産卵は2~4月で、孵化後、1年で成魚になる。北の地方では海と行き来する降海型がいる。 釣りシーズンは10月頃から2... -
ライギョ
朝鮮、及び中国から移入された外来種である。朝鮮からきたものがカムルチー(C.argus)、台湾からきたものをタイワンドジョウ(C.maculata)と区別しているが、日本では両種をライギョと総称している。カムルチーの方が斑紋が大きく、体色は褐色が濃い。... -
ヤマメ
サクラマスの稚魚で、北の地方では海に降りたものが大型のマスになる。九州地方まで分布するが、近似種のアマゴは箱根以西の太平洋、瀬戸内海に流入する河川に生息。アマゴは体側に赤い斑点があることから容易にヤマメと区別できる。 水の冷たい渓流地... -
モロコ
本来は琵琶湖の特産種だったが、稚アユに混じって各地に繁殖。三方湖、諏訪湖、山中湖などを中心に西日本方面に分布する。 モロコの仲間は多く、イトモロコ、デメモロコ、スゴモロコなどがいるが、モロコ属はホンモロコとタモロコだけ。関東地方ではモ... -
ヘラブナ
琵琶湖にいたゲンゴロウブナを改良して作られた人工的な魚。マブナが動物質の雑食性なのに対してヘラブナは植物質の物を食べる。このため、餌は各種の専用練り餌を使う。また、マブナが底生性が強いのに対し、ヘラブナは中層にもいて、マブナより回遊性... -
ブラックバス
北米原産の魚食性の強い魚であるが、現在北海道南部以南の湖、河川に猛烈な勢いで繁殖している。ルアーなどにアタックするゲームフィッシュとして人気がたいへん高い。水温17~21度で産卵する。産卵は止水の砂礫底で行われ、流れの早い川などでは繁殖し... -
ブラウントラウト
ヨーロッパ原産種で、アメリカからカワマスが移入された際、混入した。中禅寺湖、上高地の明神池、本栖湖などに分布するほか、黒部川流域など山間部のダム湖、北海道の石狩川水系、新冠川水系、静内川水系、千歳川、糠平湖、支笏湖、洞爺湖などにも広が... -
ヒメマス
阿寒湖に遡上したベニザケが陸封されたものといわれ、降海することなく一生を淡水域で過ごす。原産地は阿寒湖と網走川水系のチミケップ湖。明治年間、和井内貞行が十和田湖への移植を成功させたのは有名だが、現在はこのほか、北海道の支笏湖や洞爺湖、... -
ハス
原産は琵琶湖と淀川水系および三方湖などだが、稚アユの放流にともなって日本各地に移植され、現在では関東の小貝川水系、利根川本流、江戸川水系、印旛沼、牛久沼、手賀沼、相模川、狩野川などが好釣り場として知られている。 5月上旬から11月下旬ごろ... -
ニゴイ
北海道を除く日本の全土に分布しているが、九州や四国の南部には少ない。湖産アユの放流にともなって各地に生息域を拡げ、湖沼や河川の中下流などのほか、汽水域にも多く見られる。 4月から6月ごろ、中流の砂礫底に産卵。その数は5万から10万個にも及ぶ... -
ナマズ
ウナギに似ているが、ウナギのように体長がなく、ずんぐりとしている。頭部は縦扁、目は小さく、口は大きい。成魚は2対のヒゲがあるが、幼魚のときはこれが3対ある。日本全土の温水域の流れが緩やかな河川や湖沼に生息。夜行性で動作は不活発。昼間は岸... -
テナガエビ
エビの仲間だが、ツンツンという小気味よい魚信が味の良さで、古くから釣りの対象として人気が高い。 本州以南の河川の流れのゆるい下流域や湖沼などに広く分布。5月に入ると脱皮を終え、産卵のため浅場に乗っ込んでくる。このころから梅雨の終盤までが... -
タナゴ
タナゴの仲間は日本には14種いて、一般にはあまり区別せずに釣られている。関東でタナゴ釣りとして主に釣られているのはヤリタナゴである。関西ではボテと呼ぶ。日本の釣りの対象魚としては最小の部類に属するもので、最大でも10cmくらいである。 こん... -
コイ
口にヒゲがあることでフナとは容易に区別できる。日本全土に分布し、最大では1mを越える。暖かい水を好み、水温の下がる冬は深場にいて泥にもぐったりしてあまり動かない。春、秋に活発に動き、産卵は5月。各地で放流が盛んになるにつれて釣り場も増えて... -
カワムツ
膨大な数の方言があるが、これらのすべてが石川県と愛知県を東限としている。とりもなおさず東日本には分布していなかった証だが、最近は稚アユの放流に混じって関東地方などへも移入され、定着している。 従来は1種とされていたカワムツだが、近年A、B... -
カジカ
北海道南部から九州にかけて、流れが速くて玉石の多い河川の上中流に広く分布している。産卵期は2月から4月ごろ。10日くらいかけて、石の裏側に黄色い粘着性の卵を産み付ける。釣期は1年中だが、産卵時期から秋口ごろまでが釣りやすい。 最大体長は12cm... -
オイカワ
関東でヤマベ、関西でハエと呼ぶが、関西での数釣りが盛んなところから、ハエという呼び名が一般に通りがいい。オスとメスで姿が違う。オスは初夏の産卵期(5~7月)になるとどぎついくらい鮮やかな婚姻色を帯びてくる。川の中下流域に集団で生息し、ウ... -
ウナギ
北海道以南の日本全域に棲息しているが、南方系のため日本が分布域の北限といわれる。 ウナギの正確な生態はほとんど不明で謎に包まれているといっても良い。南太平洋の深海で孵化した幼魚はレブトケファルスと呼ばれ、黒潮流域の海中を浮遊しながら成... -
ウグイ
河川の中流域から上流に生息。一部地域では海に降りた降海型が見られるが、これは近似種のマルタ。このほか、ウケクチウグイ、エゾウグイなどいくつかの種類がある。 ウグイは繁殖力の強い魚で、また河川の汚染にもやや強いことから各地の川にたくさん... -
イワナ
北海道及び本州の水の冷たい渓流に生息。最大では50cmを越えるが、平均的なサイズは25cm前後である。大変貪食な魚で、上流から流れてきたもので食べられそうだと何でもくわえてしまう。釣りシーズンは解禁(通常は3月1日)から禁漁(9月30日)までの間に... -
アユ
中国や朝鮮半島の一部にも生息するが少なく、我が国にいる固有種であると言ってもいい。北海道南部より沖縄まで分布。冬に生まれ、海で越冬したあと川に上ってきて秋まで生きる1年魚。成長は早く最盛期には1週間に1cmの割合で大きくなるとも言われる。川... -
アマゴ
アマゴとヤマメはよく似ていますが、体の側面に散りばめられた鮮やかな朱点があるのがアマゴである。体調が30cmを超える尺アマゴは釣り人の憧れである。 水温の低い上流域に生息しています。イワナのいない川では源流部にまで生息していることがある。... -
アブラハヤ
琵琶湖淀川水系以東から青森県にかけて分布。近似種のタカハヤは本州中部から四国、九州にかけて、またヤチウグイは北海道から樺太に棲息している。山間部からやや下った辺りの渓流の下流域の細流を好み、棲息場所からいえば、ヤマメとウグイの中間的な... -
メバル
メバルの仲間は数種類あり、分類についてはまだ確定していないところがある。釣れる場所によって魚体の色が違うが、同種という説が支配的である。浅い海の岩礁底でアマモなどが生えている場所にいるものは黒っぽく、クロメバルとも呼ぶ。これは主に関西... -
メジナ
磯の上物釣りの代表的な対象魚だが、釣り場は関東以西で、日本海側は比較的釣り場が少ない。最大70cmを越えるが、通常は30~40cmくらいが釣られている。引きが強く、ある程度数が釣れ、しかも食べてもおいしいことから非常に人気が高い釣り物である。と... -
メゴチ
メゴチという和名を持つ別種があるが、ネズッポ科の魚の総称としてメゴチの名称が広く使われている。また本種の標準和名がノドクサリからネズミゴチに変更されたため混然とした印象がある。 分布域は広く、日本各地の沿岸一帯にごく普通に見られる。... -
ムツ
アカムツ、シロムツ、バラムツなどムツという名の付く魚は多いが、正真正銘のムツ科に属するのはムツとクロムツの2種だけ。北海道から日本のほぼ全域に棲息するのがムツで、クロムツは北海道の南部から太平洋岸の中部海域程度に分布する。 ほぼ周年に... -
マハゼ
北海道南部以南の内海、河口から、潮の影響を受ける汽水域に生息。底が泥になったような場所を好み、ゴカイ類、小魚などを食べている。産卵は冬、6月下旬ころには5~6cmに成長し、浅場や汽水域に群れをなしてのっこんでくる。本格的なシーズンは8月頃か...