初めての魚釣り

アオリイカ釣り入門編(ボートエギング・ティップラン)

釣り方講座 -ステップ2-

船の流し方

ティップランは、中オモリを使用しないボートエギングスタイルです。スクイッドシーカー等の重量のあるエギを使用する事で、場所によっては40m以上ものディープエリアを攻める事が可能です。特筆すべきは、ロッドの穂先部分でアタリを見極めるという事。今まで捉える事の出来なかったアタリを視覚で判断できます。

「どてら流し」とは、風や潮流にまかせて船を流す事だが、船が図の様に横方向に流れるように調整する。
1~2名であれば船尾でも出来るが、3~4名で釣りをするとなると、横方向でなければ皆でティップランエギングを楽しむ事は出来ない。当然ながら、魚探などで地形を把握してイカのいそうなポイント上を流れるようにする事。

巻きジャクリ

中オモリは使用せず、深場もエギ単体で沈めます。エギが重いと沈下が速く、フォールではイカが抱きにくい。
そこで、シャクった後に流される船の動きを考慮しながら一定のテンションを保って、エギを水中で水平移動させて抱かせる。
これがすこぶる効きます。

エギを底まで沈めたらリズミカルに巻きシャクリを5~10回程度入れ、イカに誘いを掛け、エギが一定層を水平移動するようにロッドの角度を保つ。
これが、抱く間を与えるセクションになる。イカの活性が高い場合は、エギが水平移動に移った瞬間に抱いてくる場合が多い。
イカの活性が低い場合には、少しエギを見せる時間を長くする。

スクイッドシーカー等の様に重量のあるエギは、フォールスピードも速すぎて、よほど活性が高くない限りはフォールでエギを抱く事はない。
ただし近くにイカがいた場合にはエギを追ってきている事が多いので、気を抜かない様にする。
ティップランエギングは、エギがフォールしている時に乗せるのではなくエギが水平移動している時に乗せる釣り方である。

イカがエギを攻撃した瞬間にサオ先が「プンッ」

シャクリ後、エギを水平移動させると、サオ先はエギの重みと水の抵抗によるテンションで曲がる。
その状態でイカが触れると一瞬、テンションが抜け、曲がっていたサオ先が戻る。
これがサオ先でとるティップランの仕組み。

微妙なアタリはサオ先を見て取れ

バレーヒルから発売されているティップラン専用ロッド「レトログラードX」には、アタリを見分けやすいように、ティップ部のスレッドには、視認性抜群の蛍光イエローが採用されている。

バット部でシャクるのがコツ。
サオを立てるようにシャクると、サオ先が曲がってエギに力を伝達できない。それどころか、度と超すと破損の危険性も。 バット部を上に平行移動させるようにシャクれば、エギにパワーをしっかり伝え、ダートを引き出せる。 振り幅の少ない分は、ひとシャクり一回転の巻きでカバー。

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