おさかな図鑑– archive –
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マダイ
水深30~150mの潮通しのいい海域で、砂礫と岩礁が混じったような場所に好んで生息する。最大では10kgを越えるが、通常のサイズは1~2kgくらいである。古くから全国的に様々な釣り方が開発されていたが、基本的には生きたエビを餌にしたもので、オモリの... -
マサバ
世界中の暖海に広く分布し、日本全域で見られる。春から夏にかけて北上し、秋から冬は南下。海面の表層近くを大群となって回遊する。産卵期は3月から8月。最大50cmを超し、脂の乗りの良い秋が旬である。 アジ・サバとまとめて扱われ、イワシとともに我... -
マグロ
日本周辺では太平洋岸にも日本海側にも分布。孵化した幼魚は黒潮や対馬海流乗って北上。太平洋を横断して成長を続け、再び日本近海へと戻ってくる。釣り人は5kgまでの幼魚をメジマグロと呼び、夏から秋口にかけてフカセ釣りやルアーで釣るが、数年前から... -
マイワシ
日本全国の沿岸から沖合にかけて広く分布。水温の上昇する夏は北上し、寒くなると南下する。ブリやヒラマサ、マグロなどの回遊魚をはじめ、イルカやイカなどの恰好の餌となることも多く、ほかの生物に食われるために生まれてきたといっても過言ではない... -
ボラ
日本のほとんど全域に分布し、内湾や河口に棲息するが、幼魚は淡水域にも遡上。成魚は産卵のため、南方への大回遊をするがその詳細は不明だ。 1年を通じて釣れ、春ボラ、夏ボラなどもあるが、秋口から年末にかけての旬が最盛期。目に脂瞼が生じて白濁す... -
ホウボウ
北海道南部以南の日本全域に分布。砂地や砂礫底の沿岸の浅場から水深600mもの深場まで広範囲にわたって棲息している。冬は南下して温かな海で過ごし、春から夏にかけての産卵期に北上する。ほぼ1年を通じて釣れるが、12月から4月にかけての冬の間が最盛... -
ブリ
温帯性の回遊魚で、日本全域の沿岸に広く分布するため、地方名や方言がきわめて多い。本州の中部以南で産卵するが、もっとも盛んなのは東シナ海一帯。海域によって2月から7月ごろまでと時期にばらつきがある。春から夏にかけて北上。最北端はオホーツク... -
ブダイ
本州中部から九州にかけての太平洋岸と沖縄に分布。磯釣りや堤防釣りのターゲットとしてほぼ1年中狙うことができ、夏場はカニブダイと呼ばれるように小型甲殻類を食う。季節によって食性が変わり、11月から2月頃までの冬場が旬。海苔を主食にするためハ... -
フグ
東北地方以南の日本全国に分布するショウサイフグは20㎝前後が普通で最大級は35cm。ほぼ周年釣れるが寒い時季に味が良く、初冬から春先までの船釣りの好ターゲットである。 フグの仲間には超高級魚のトラフグなど、多くの種類がいるが、ほとんどが猛毒... -
フエフキダイ
和歌山県以南に分布する暖海性の魚。沿岸の岩礁帯に棲息し、小魚、貝類、甲殻類などを食う肉食性で、体長は40cmほどになる。釣り人の多くは本種に酷似して1m近くの大型に成長するハマフエフキを本種と誤認しているが、このほうが棲息域がやや広く、千葉... -
ヒラマサ
東北以南の日本各地のほか、世界の温・熱帯域に広く分布。主に沖合いの岩礁帯の中・底層に棲息するが、表層や沿岸の磯際にも頻繁に出没する。 産卵期は5、6月ごろで、旬は6月から9月。回遊性が顕著で、居場所を移動しながらほぼ1年中どこかしらで釣るこ... -
チダイ
北海道以南の日本各地に分布。9月から11月ごろにかけて産卵期を迎え、ほぼ1年中釣れるが、春先から産卵直前までが絶好機。夏が旬だ。 姿形はマダイとよく似ているが、最大でも40cm止まり。マダイほど大きくならず、尾ビレの後縁の黒い縁取りや下葉の先... -
タチウオ
北海道以南の日本各地の沿岸に分布し、水深150mまでの砂泥底の大陸棚を回遊する。昼間は底近くに潜んでいて夜行性のため、夜陰に乗じて中層から表層近くに浮上。昼間は海底近くに潜んでいることが多いが、餌の回遊があれば大小の編隊となって出没する。... -
ソイ
メバルに近い魚で主に北日本の海に生息する。ソイの仲間は多く、クロソイ、ムラソイ、ゴマソイ、シマソイ、キツネメバルなどと呼ばれるものがいるほか、クロメヌケ(アオソイ)とかヤナギメバル(アカゾイ)もこの仲間である。クロメヌケ、やヤナギメバ... -
スズキ
スズキは北海道南部以南の日本各地の沿岸に生息。潮の薄い河口や内湾などに多く、外海の磯には近似種のヒラスズキがいる。ヒラスズキと区別するためとくにスズキをマルスズキと呼ぶこともある。成長するにつれて名前の変わる出世魚で、30cm以下はセイゴ... -
シロギス
北海道南部以南の浅い砂底の海に生息。全長は30cmを越えるものもごくたまにいるが、平均的なサイズは20cm前後である。産卵は初夏で、最初の年に8cmくらいまで成長するという。寿命は10年以上。似た仲間にアオギスがいるが、これは数が非常に少なく、絶滅... -
シマアジ
ブリやヒラマサなどのいわゆる青物に似ているが、はるかに体高があり、唇が分厚い。側線にはアジ科特有のゼンゴがあり、ブリ属の魚とは一線を画している。体色は背が青緑色で腹が銀白色。幼魚はいく筋かの横帯が見られ、また若魚には黄色の縦縞もあるが... -
シイラ
黒潮系の回遊魚で、1m以上に成長する。カツオやマグロと同じく黒潮に乗って回遊してくるものを、ルアーやトローリングで釣る。サイパンやハワイ、オーストラリアなどではライトトローリングで盛んに狙われ、重要な対象魚となっている。流木などの浮遊物... -
サヨリ
北海道南部から南の日本各地の沿岸に分布するが、琉球諸島や小笠原諸島には近似種しか見られない。表層を群遊する海産魚で汽水域にも進入。ときにはさらに上流まで達することもある。 下アゴの先端をヤリのように突き出して一見ダツのようだがサンマに... -
サッパ
北海道以南の日本各地に分布。瀬戸内海や東京湾など砂泥底の広い内海を好み、プランクトンを捕食している。最大でも15cm程度にしかならないが、中南米に棲む巨魚ターポンと同じ仲間。サイズこそ大幅に異なるが、同じように貪欲に餌を貪る。 産卵期は春... -
コブダイ
下北半島から南の太平洋岸と、佐渡島や飛島周辺から南の日本海各地に分布する我が国ではベラ科最大の魚。イシダイとならぶ磯の大物釣りの主役として注目を集め、日本海や瀬戸内海では特大級が竿を絞り込んだが、最近は魚影が著しく減少してしまった。最... -
コチ
頭も体も偏平した独特の平べったい形をしている。日本中部以南の近海の砂底にすむ。産卵は5月頃で、東京湾ではこれにあわせて4月頃から夏にかけて釣られ、盛期は夏で暑い最中に釣ることから「照りゴチ釣り」とも言われるが、全国的には秋から冬にかけて... -
クロダイ
クロダイはタイ科のなかでもマダイと並ぶ代表的な種類である。体型はタイそっくりだが、色が黒いばかりにタイより低い評価を受けている。しかし、磯や防波堤から比較的簡単に狙えるため、釣り魚としての人気は高い。人間が住む場所の近くに好んでいるこ... -
クエ
関東以南の太平洋沿岸から東シナ海沿岸に分布し、メーター超の60kg級にも達する大型根魚の代表格。秋から冬にかけてが旬だが、ほぼ周年釣ることができ、船釣り、磯釣りのほか、バーチカルジギングでも可能だ。 ハリ掛かりした後、比類のないほど強烈な... -
キンメダイ
水深200m~800mくらいの深海にすむが、タナの変動は大きく、時には水面近くまであがってくることもある。体長は最大で60cmを越え、大型になると3kg近くまで成長する。深海釣りのため、ハリの数を多くして、一度に釣り上げる数を増やすのが有利である。 ... -
キュウセン
北海道南部から日本各地に分布し、我が国のベラの仲間ではもっとも広範囲に棲息する。オスは青緑色の魚体だがメスは淡いピンク。知らなければ間違いなく別種と見まごうに違いない。またこの魚はメスからオスに性転換するという特性も持っている。 ベラ... -
カンパチ
黒潮や対馬海流などの暖流に乗って、沿岸から沖合いにかけて日本南部に広く分布する回遊魚。ブリ属では最大級になり、体長は2m近く、体重は優に100kgを超える。魚体はブリ、ヒラマサに似るが、アンバージャックと呼ばれるように琥珀色の体色をしているた... -
カワハギ
本州中部以南の比較的浅い海にいて、船だけでなく磯や防波堤からも釣られている。ざらざらした表皮は簡単に剥がせることからこの名前がついた。口が小さく餌を食べるとき落下の速度と同じにするのでアタリが出にくく、知らない間に餌を取られてしまう。... -
カレイ
冷たい水を好む北方系の魚で、北海道、東北では種類が多い。一般に釣りの対象となっているのはマコガレイとイシガレイである。北の地方ではマツカワカレイ、クロガシラカレイ、ヌマガレイなどがいる。岸からの投げ釣りが盛んの他、船からも釣られている... -
カマス
カマスの仲間にはヤマトカマス、オオカマス、オオメカマス、タイワンカマス、バラクーダと呼ばれるオニカマスなどが知られているが、普通カマスといえばこのアカカマスのこと。房総以南から南シナ海にかけて広く分布するが、ヤマトカマスと混棲すること...